WEB
2016年3月14日
Web担当者やデータアナリストであれば、一度は聞いたことがある「パンくずリスト」は、SEO対策に欠かせないものです。今回は、パンくずリストの概要や必要性、設定方法、SEOに与える効果などを解説します。
目次
パンくずリスト「Breadcrumbs list」は、Webサイトの構造を視覚化させ、ユーザーがWebサイト内のどの階層にいるのかを示すリンクのことを言います。
例えば、トップページの下にカテゴリーがあり、その下にカテゴリーに関する記事があるとします。この場合、「トップページ>カテゴリー>記事の名前」といった階層がページ上部に表示されるかと思います。これがパンくずリストです。
パンくずリストは、ユーザーが今どの階層にいるのかを示す重要な目印となります。
Webサイト内のページが多くなるほど、どのページに戻ればよいのか分からなくなることがありますが、パンくずリストが分かりやすく設定されていれば、Webサイト内で迷子になることもありません。
例えば、「トップページ」から「商品一覧」へ移動し、特定の商品Aを閲覧したとします。その後、商品Aとは別の商品BやCを閲覧したいと思ったときに、パンくずリストの「商品一覧」をクリックすれば、商品BやCへ簡単に移動できます。
このように、パンくずリストはユーザーにとって必要な項目でもあるのです。
パンくずリストはユーザーにとって便利な項目ですが、SEO対策にも欠かせない要素と言われています。
パンくずリストは、ページの構造を示したリンクなのですが、検索エンジンのクローラーはページ構造のリンクに沿って巡回していきます。パンくずリストがあるWebサイトは、クローラーが巡回しやすくなり、検索エンジンによる評価が高くなります。
また、パンくずリストを整理すると、キーワードとカテゴリーの関連性も検索エンジンへと伝えられます。
ここでは、基本的なパンくずリストの設定方法を紹介します。
WordPressでパンくずリスト設定する方法はとても簡単です。Breadcrumb NVXTというプラグインを導入することで、自動的にパンくずリストを設定できるようになります。
最近では、テンプレートにはじめからパンくずリストが入っている場合もあるため、そういったものを選んでおくという方法もあります。
WordPressを使っていない場合などは、構造化データへパンくずリストに関するタグを記述するという方法があります。
具体的には、以下のHTMLを記述します。
<ul>
<li><a href="http://www.hogehoge.com/">第一階層</a></li>
<li><a href="http://www.hogehoge.com/parentcategory/">第二階層</a></li>
<li><a href="http://www.hogehoge.com/parentcategory/childcategory/">第三階層</a></li>
<li>現在ページ</li>
</ul>
HTMLやCSSに関する知識が必要なため、初心者にはあまり向かない方法と言えます。
パンくずリストによってSEOの効果を高めるには、以下の2つのコツをおさえると良いでしょう。
例えば、Webサイト内に女性のための記事を集めたカテゴリーがあるという前提で、
「トップページ>女性のための部屋>簡単ダイエット!室内でもできる有酸素運動10選」と表示されたとします。
Webサイトに何度も訪れた人なら違和感がないかもしれませんが、初めての訪問者は「女性のための部屋」というカテゴリーに分かりにくさを感じるかもしれません。
こちらを、「トップページ>ダイエット>簡単ダイエット!室内でもできる有酸素運動10選」に変えると、ダイエットというカテゴリーの中にはダイエットに関する記事が入っていることが一目で分かります。
このように、パンくずリストのカテゴリーは視覚的に分かりやすいものに設定することが大切です。
パンくずリストでSEO効果を高めるには、SEO対策となるキーワードを盛り込むことが大切です。
先ほどの例では、「女性のための部屋」というカテゴリーがありましたが、自然検索で「女性のための部屋」を検索する人はほぼいないと言えます。しかし、「ダイエット」で自然検索する人は多数存在するはずです。
さらに具体的に言うと、「ダイエット」のようなビッグキーワードをカテゴリーに設定するのがおすすめです。
パンくずリストの概要や設定する目的、SEOに与える効果などを紹介してきました。膨大なWebサイトの中には、パンくずリストが残念なために、ユーザーにとって使いにくい・クローラーが巡回しにくいサイトもあります。
パンくずリストの設定は難しいものではありません。もし未設定の場合は、パンくずリストを設定してサイトの価値を高めることをおすすめします。
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