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2016年1月1日
第五世代移動通信システム、通称5Gが始まるという話はニュースで見聞きしているでしょう。しかし、自分が使っているスマホのキャリアがいつからサービスを始めるのかを正確に知っている人は多くないかもしれません。そこで、5Gがいつから使えるようになるのか見てみましょう。
目次
日本の携帯会社は、四つあります。NTTドコモ、au、ソフトバンク、そして新規参入の楽天モバイルです。総務省から5Gの割り当てが発表されたのは、2019年4月でした。ただし、割り当て=サービス開始でもありませんし、サービス開始=即全国で使えるというものでもありません。
それぞれの公式発表によると、下記の予定になります。
・NTTドコモ
プレサービス開始:2019年9月20日
商用サービス開始:2020年春
47都道府県展開:2020年6月末まで
・au
プレサービス開始:2019年9月
商用サービス開始:2020年3月
全国展開:2021年度
・ソフトバンク
プレサービス開始:2019年8月
商用サービス開始:2020年3月
全国展開: 2021年度末まで
・楽天モバイル
無料サポーター開始:2019年10月
商用サービス開始:2020年6月
サービス開始時期もキャリアによって少しずつ違いがありますが、基盤展開率にも差があります。5Gの電波を出すためには基地局が必要で、その基地局は二種類です。基盤となる基地局を「高度特定基地局」といい、そこから出された電波を受けてスマホに繋げるのが「特定基地局」となります。
各社から発表された5年後(2024年度末)の5G基盤展開率と特定基地局の設置計画は、以下の通りです。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル | |
5G全国基盤展開率 | 97.0% | 93.2% | 64.0% | 56.1% |
特定基地局数 | 13,002局 | 42,863局 | 11,190局 | 23,735局 |
設備投資額 | 約7,950億円 | 約4,667億円 | 約2,060億円 | 約1,946億円 |
基盤展開率とは、全国を10km四方ずつに分けてその区切りの中に基地局がある割合を算出したものです。そのため、基地局が多くても、地方が手薄だったり、10km四方の中に設置されていなかったりすると基盤展開率は低くなります。
NTTドコモ、au、ソフトバンクの3社は、2020年春には5Gのサービスを開始します。しかし、これはスタートであって、全国に行きわたるわけではありません。
三大キャリアで一番基地局設置が進んでいるのはNTTドコモです。auとソフトバンクは関東、関西、九州など都市圏に集中しています。そのため現在は、各社とも4Gアンテナと併用する考えです。また、auとソフトバンクは2019年7月に地方においての協力を表明しました。
海外では既に5Gのサービスが始まっており、順調に契約者数が伸びています。一方、日本では2020年春から本格的開始です。しかし、オリンピックを控えていることから、各社の整備は進んでいくでしょう。
新しいものに飛びつきたい人もいるでしょうが、多くの人は安定した通信状態で使いたいものです。変更したのはよいけれど、繋がらなかったり、不安定な状態が続いたりすると生活に支障が出て後悔してしまうでしょう。
そこで考えるのが、いつが替え時かということです。2010年に4Gが導入されましたが、それからもガラケーの普及率の方が高い時期が続きました。
その後、ガラケーとスマホの普及率の逆転が起こったのは2016年になってからです。このように新しいものが普及するには、時間が掛かります。
今回の5Gは、海外の状況やオリンピックもあることから4Gに至るまでより普及までのスピードが速いと考えられるでしょう。多くの予想では、2023年ごろには安定しているのではないかといわれています。
海外では既に5Gのサービスが開始され普及率が上がっていますが、日本ではこれから始まるところです。サービスが開始時は、不具合が出ることも考えられます。
そのため、いつからサービスが始まるかも気になりますが、いつから使い始めるかの方がユーザーにとっては大切かもしれません。オリンピック開催を見込み、すぐに変更して使い始めるのか、様子を見てからにするのかは好み次第です。変更後に後悔しないように決めましょう。
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