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2016年2月3日
Software as a Serviceの頭文字をとった「saas(サースまたはサーズ)」とは、ソフトウェアとしてのサービスという意味を持つITの専門用語です。
特に、ECサイトを構築する際に耳にしますが、正確な意味を説明できる人は少ないのではないでしょうか。
今回は、saasの意味や導入するメリット、PaaS、IaaSとの違いを解説します。
目次
saasとは、クラウドで提供されるソフトウェアのこと、またはその提供形態を指す言葉です。
従来はパッケージとしてソフトウェアが販売されており、パッケージを購入して自分であらゆる設定をする必要がありました。
しかし、saasでは、利用者がインターネット経由でソフトウェアを導入できるため、手間やコストがぐんと抑えられるようになったと言われています。
saasの例としては、SalesforceやGmailなどのサービスなどが挙げられます。
1990年代からインターネット経由でソフトウェアを提供するサービスは、存在していました。
2000年代に入り、クラウドコンピューティングが普及していくと、クラウド上で提供されるサービスをsaasと呼ぶようになっていきます。
saasを知る上で欠かせないASPという言葉は、saasとほぼ同じ意味を持っています。
ASPもインターネット経由で提供されるサービスのことを指す言葉ですが、ビジネスシーンでは、「saas=提供されるソフトウェア」、「ASP=提供している業者」を表す際に使われていることが多いです。
saasと似た言葉に、PaaS、IaaSという言葉があります。ここでは、PaaS、IaaSの意味をおさえていきましょう。
PaaS(パース)とはPlatform as a Serviceの頭文字をとった言葉です。
アプリケーションを実行するために必要なネットワークやサーバー、OS、ミドルウェアなどを、インターネット経由で利用できるサービスのことです。
PaaSの例としては、Google App EngineやMicrosoft Azureなどが挙げられます。
IaaS(イアースまたはアイアース)とはInfrastructure as a Serviceの頭文字をとった言葉です。
情報システムを稼働させる際に必要なインフラとなる、仮想サーバー、ハードディスク、ファイアウォールなどをインターネット経由で利用できるサービスのことを指します。
IaaSはsaasやPaaSに比べて自由度が高く、OSやハードウェアのスペックを好きなように選べるというメリットがあります。
IaaSの例としては、Google Compute EngineやAmazon Elastic Compute Cloudなどが挙げられます。
saasには以下の3つのメリットがあります。
saasを導入すれば、自社でソフトウェアを開発する必要がなくなります。
ソフトウェアの開発費用をカットでき、導入までの準備期間も大幅に短縮できるため効率も良いです。
利用するスタッフの数が増えても、アカウントを加えるだけで対応できるため、新しくパッケージ製品を購入するよりもコストを抑えることができます。
バージョンアップに関しても、提供側が行ってくれるためとても楽です。
常に最新の状態で利用できるため、バージョンアップをしていないことによるセキュリティの失敗も防ぐことができます。
saasの中には、編集機能やストレージ機能が搭載されているものもあります。
複数のアカウントで同時にデータの編集ができるため、効率よく仕事ができます。
インターネットがあればどこからでもアクセスできるため、出張先やリモートワークにも最適です。
saasの意味や導入のメリットなどを解説してきました。IT用語は正しく理解することで、目的に合った利用ができるようになります。
もっと効率的にサイトを構築したい、アプリケーションやサーバーなど必要なものだけ導入したいという場合は、ぜひsaasの導入を検討してみてください。
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