WEB
2016年3月10日
自分や家族の行政手続きについてインターネットで調べたときなどに、市区町村のホームページ上部に「音声読み上げ」や、「文字サイズ変更」、「色合い変更」などといった機能を見たことはありませんか?
これらの機能は「アクセシビリティ」を考えた上で設定されているものです。
今回は、アクセシビリティとはなにを意味するのか、また、アクセシビリティの高いウェブコンテンツとはどのようなものなのかについて分かりやすく解説します。
目次
まず、アクセシビリティの言葉の意味合いと、日本におけるアクセシビリティに対する動きについてご紹介します。
「アクセシビリティ」は英語の「Accessibility」のことで、日本語では「利用しやすさ」のことを指します。
公共交通機関のアクセシビリティ、などと使われる言葉で、この場合は公共交通機関における利用のしやすさをあらわす言葉として使われます。
アクセシビリティという言葉は、日本で一般的に使われている「バリアフリー」に近い意味合いで、ウェブサイトのバリアフリーと考えると分かりやすいかもしれません。
ウェブサイトにおけるアクセシビリティについても、障害のある方でも高齢者でも、誰でも平等に、いつでも、どんな状況においてでも利用がしやすいことを意味し、ウェブアクセシビリティや情報アクセシビリティなどと使われることもあります。
ウェブサイトにおけるアクセシビリティを高める動きはグローバルな動きですが、日本においてウェブアクセシビリティに対する動きはどのようになっているのでしょうか。
日本ではとりわけ、2021年に開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ウェブサイトのアクセシビリティへの対応がより求められています。2016年には「障害者差別解消法」が施行され、公共交通機関や施設などにおけるアクセシビリティだけでなく、ウェブサイトにおけるアクセシビリティを推進する流れになっています。
総務省によるガイドラインも制定されており、例えば各都道府県や市区町村のホームページなどはこのガイドラインに基づいて、多くの利用者がより簡単に利用できるようコンテンツの改善を図っています。
東京オリンピック・パラリンピックを控え、ウェブアクセシビリティがより求められているなかで、アクセシビリティの高いウェブコンテンツとはどのようなものなのでしょうか。
アクセシビリティの高いウェブコンテンツを考える際、誰もが簡単に利用できるコンテンツであることが大前提です。
具体的には、文字の大きさを変更できたり、テキスト読上げ機能があったり、分かりやすいサイト構造になっているなど、障害のある方や高齢者を含め誰でも利用がしやすい工夫がなされていることが必須であると言えます。
アクセシビリティを考える上で、実は重要になってくるのがSEOが考慮されていることです。SEOは検索順位をアップさせたいという目的で対策がなされることがほとんどですが、しっかりとSEOが考えられたコンテンツは、アクセスのしやすい情報であると言えます。
なぜなら、SEOがしっかりと考えられたコンテンツであれば、どんな人が検索しようとも、検索した知りたい情報にスムーズにたどり着くことができるからです。
この観点から、文字の大きさや色味を変更できるなどの機能があることだけでなく、検索エンジンからよりスムーズに情報へ到達できる、SEOが考慮されているコンテンツであることも、アクセシビリティを考えるにおいて重要であると言えます。
社会においてアクセシビリティが求められる動きは日本に限ったことではなく、とりわけウェブアクセシビリティについては、日本では東京オリンピック・パラリンピックを意識したかたちで注目されるようになりました。
スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが広く普及し、モバイルデバイスは障害のある方や高齢者にも重要な役割を果たしています。世界中の誰もがいつでも、どこでも、簡単に利用することができる情報社会が今後もより求められることになるでしょう。
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