2016年1月24日

「キュレーションメディア」という言葉を耳にしたことはありませんか？ウェブサイトの種類の一つですが、具体的な意味をよく理解している人は多くないのではないでしょうか。

キュレーションメディアの意味合いを解説し、その役割と多くの人に人気があるキュレーションメディアをご紹介します。

キュレーションメディアとは

キュレーションという言語は、博物館や図書館、美術館の学芸員を指す「curator(キュレーター)」から来ています。キュレーターが展示物を見やすくしわかりやすくするように、特定のテーマに関する情報を採集し見やすくまとめて読者に届けるメディアを、キュレーションメディアを呼んでいます。

キュレーションメディアが担う役割とは

キュレーションメディアは、あふれる情報社会の中で何が本当で良いものなのか分からない人々に向けて、それらの情報を取捨選択しわかりやすいパッケージにすることに意味があります。

ユーザーは知りたい情報を自分で探す面倒が省けて、見逃せない情報を見落とすこともなく、さらに間違っている情報に振り回されることがなくなります。忙しい合間などでも手際よく効率的に情報を収集できるので、日頃からキュレーションメディアを利用している人も多いでしょう。

代表的なキュレーションメディアとは

今、多くの人に人気がある代表的なキュレーションメディアとはどんなものなのかご紹介します。

NAVERまとめ

一般的にキュレーションメディアは、運営サイドが情報をまとめて配信しますが、ユーザー自身がキュレーターとなり情報をまとめて配信しているのがNAVERまとめです。投稿のURL、または引用元の記事をコピー＆ペーストするだけでまとめを作ることができ、画像挿入や見出しなども簡単にできます。

利用者が広がった背景には、まとめの作成者がアクセス数に応じて報酬を受け取れる仕組みがあるからです。非常に簡単に記事作成ができるので、面白い動画や画像、芸能人情報、生活の知恵、名言など、その内容は多岐に渡り人気を得ています。

※9月30日でサービス終了します。

グノシー

グノシーは、自分の興味関心に合わせて集められた情報を見られるキュレーションメディアです。ジャンルはさまざまありますが、エンターテイメント性のあるものが豊富で、ニュースに焦点をあてた別サービスも平行して配信されています。グノシーは、自分が閲覧してきたこれまでの情報を元にその傾向が分析され、表示される対象に反映されるようになっています。

多くはパソコンではなくスマートフォンのアプリから読まれており、日に4回の更新で通勤途中や昼休み、就寝前などの時間帯に新しい情報をチェックすることができます。

macaroni

macaroni(マカロニ)は「食」に関するキュレーションメディアで、作ってから食べるまでの幅広い工程をカバーしています。毎日オリジナルレシピ動画をアップするなど、自社制作コンテンツにも力を注いでいます。

1日に30以上の配信記事があり、気になったものはクリップしておける機能があります。その他にも、ダイエット情報、食のイベント、調理器具やキッチングッズなど、幅広い「食」に関しての情報を取り扱っており、テーマ特化型のキュレーションメディアといえるでしょう。

キュレーションメディアは情報化社会の強い味方

キュレーションメディアはユーザーが本当に知りたい間違いのない情報を、わかりやすく伝えてくれる役割があります。膨大な情報を闇雲に調べるより格段に効率的であり、忙しい現代人における最強のメディアともいえるでしょう。代表的な人気キュレーションメディアは、エンターテイメント、食、ユーザー主体の題材など、誰もが興味をそそられるものを取り扱っており、ユーザーは的確な情報を手際よく入手することができます。

キュレーションメディアの運営サイドにおいては、自ら情報を生み出す必要がないので効率よくメディア運用が可能です。さらに人気のテーマであれば、そのテーマに興味があるユーザーを自然に集められるので、そこを収益源としたり他のサービスに誘導することもできるのです。

キュレーションメディアは、作り出す側とユーザーの双方にとって非常に有益性があり、これから先もなくてはならないメディアとして情報化社会の強い味方であり続けるでしょう。