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2016年4月6日
マーケティングに役立ち、業務を効率化してくれる「スクレイピング」という方法をご存知ですか?スクレイピングを活用すれば、競合他社の情報を収集して、自社の戦略を立てる際などに生かすことができます。
今回は、意味や活用方法、具体事例、APIとの違いなどを解説します。
目次
そもそもスクレイピングとは、ウェブサイトから情報を取得し、その情報(HTML)を抽出・加工して新たな情報を生成することを意味します。
ウェブサイトから情報を取得するまでの過程を、クローリングと言いますが、スクレイピングを同じ意味で使うこともあります。
スクレイピングと意味が似ている言葉として、APIがあります。APIは、アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略で、アプリケーションやソフトウェアの機能を共有する仕組みのことを意味します。
例えば、グルメ情報アプリを開発する際に地図機能を組み込むとします。このとき、開発担当者が地図機能を一から開発するのは大変ですよね。そこで、地図機能を提供しているAPIを使って、その機能をアプリに組み込むという方法を使います。こうすることで、アプリ開発にかかる手間を省くことができるのです。
APIはアプリの開発者に対して公式に提供されていますが、スクレイピングは非公式のものとなります。あくまでも、非公式で他のウェブサイトの情報を収集・加工する行為なのです。
ここでは、活用例を紹介します。
スクレイピングを使って他社の商品情報を収集することで、自社のマーケティングに役立てることができます。APIでは提供されない情報なども手に入るため、精度の高い戦略が立てられます。
APIの違いでお伝えしたように、スクレイピングを使って新しいアプリ開発を行うことができます。例えば、スクレイピングによって得た情報を使って、ECサイト同士の価格を比較するアプリを作ることができます。
他にも、地図情報や株価の変動などの情報を提供するアプリ開発にも向いています。
ここでは、スクレイピングを行う方法を簡単に解説します。主な方法は、以下の2つの方法が挙げられます。
スクレイピングを行う最も手軽な方法として、ツールを使うという方法があります。
ツールには、ソフトウェア版・プラグイン版・ウェブサービス版の3種類があります。初心者さんは、ウェブサービス版をダウンロードしてみて、慣れてからソフトウェア版などに移行すると良いでしょう。
少し高度な技になりますが、プログラミングの経験がある人は、スクレイピング用のツールを一から開発する方法もあります。開発には、JavaScript、Python、PHPなどの言語がおすすめです。
スクレイピングは非公式に情報を取得することから、法律を遵守して正しく利用することが大切です。やりすぎると、著作権法に触れる他、他社のサイトの閲覧動作に支障を与えてしまうこともあり、場合によっては営業妨害罪に問われることもあります。
得た情報は、オリジナルの表現を加えて加工し使用すること、他社のサイトのサーバーへの負担を考えアクセスを制限することなど、他社に迷惑をかけないように配慮しましょう。
スクレイピングの概要や、行う方法などを解説してきました。
スクレイピングは他社のサイトの情報を取得し、自社のマーケティングに生かせるというメリットがあります。手軽に情報収集ができることから、業務の効率化にもつながっていきます。正しく活用して、自社の戦略やアプリ開発に生かしていきましょう。
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