WEB
2016年1月1日
it技術の発展に伴い、今後ますますIT人材が不足していくと言われています。
IT人材は「従来型IT人材」と「先端IT人材」に分けられ、新技術を有する先端IT人材が、従来型IT人材より大幅に少なくなっているのです。
2018年時点の経済産業省による調査によると、従来型IT人材は約94万人であるのに対し、先端IT人材は約9万人という大差があります。2020年現在は先端it人材数だけでも6万人もの人材が不足し、10年後には約38万人も不足すると予想されています。
IT人材が今なぜ不足しているのか、原因と対策を解説します。
目次
日本の発展を担うであろうIT技術者がどうして不足しているのか、原因を見ていきましょう。
IT人材の不足原因として、IT市場やWeb業界が急成長を遂げていることが挙げられます。
アプリやSNSが進化し、SaaSやIoTビジネスが台頭し始め、一般企業でもIT活用によって事業を拡大しているところが増加しているのです。
IT業界やWeb業界の技術はめまぐるしく変化しています。そのスピードが速いことから、新技術を習得してもすぐにまた新技術が登場し、せっかく習得した技術が廃れてしまう場合があります。
技術者はその変化についていけなくなり、企業が求める需要と合致したスキルを持った技術者が不足していくのです。
日本の大きな課題として人口減少と少子高齢化がありますが、その影響はIT業界にまで広がっています。
市場拡大と人口減少が同時に起こっているため、IT人材の不足が生じるのです。
基幹システム構築を担っていた技術者が定年退職してしまうことも大きな原因です。若手エンジニアは年代や時代背景も影響し、Webやゲーム分野に携わる傾向があります。それにより、高性能コンピューターなどを扱える汎用機エンジニアの減少が起こっているのです。
企業として取り組みが可能な、IT人材不足を解消していく方法をご紹介します。
企業対策として最も効果があるものとしては、資格取得や研修受講の費用負担をはじめ、キャリアの位置づけに関する長期的な見直し、職種転換があります。
また、部門や組織を越えた社員交流をする場の整備などが挙げられます。
企業の有効な対策のひとつとして、さまざまな人材の活用や採用があります。
フリーランスなどへ外注する方法もそのひとつで、政府主導で取り組んでいる「働き方改革」では、兼業、副業、テレワークなど働く環境の整備も徐々に進化しています。
オフショア開発のメリットは人件費の安さは勿論のことですが、人材を確保しやすい点も挙げられます。
人材不足を抱える分野では知識習得に時間がかかるので、早急に人材不足解消を目指す上でオフショア開発は有効になります。
ITエンジニアというと、ネガティブイメージを持つ人も少なくありません。
人材確保のためにはネガティブイメージを払拭させ、ITエンジニアを目指しやすい環境整備をしていくことがとても重要です。
企業では「ITエンジニアってカッコいいな、なってみたいな」と思われるような取り組みをしてくことがとても大切だと言えるでしょう。
IT業界の人材不足は非常に深刻なものになっており、政府や企業は人材確保に取り組んでいます。
人材不足を解消するにはいろいろな対策がありますので、できるところから取り組んでいきましょう。
IT技術者が若者にとって憧れの職業となり人気が出ることで、業界活性化に繫がると良いですね。
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