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2016年1月1日
「文字コード」という言葉はよく耳にします。ところが、日常でパソコンを使っているだけではあまり必要ではなく、意味が分からないという方もいるでしょう。
意味を知らなくても実際には、コンピューター上で文字を打ったり、読んだりしているだけでも恩恵に与っています。今回は、知らずに使っている文字コードを簡単に見てみましょう。
目次
文字コードの種類は、一つではなく大きく分けて二つです。ここでは、簡単な説明と、二つの種類をご紹介します。
文字コードとは、コンピューター上で文字を表現する際に使うコードを指し、あらかじめ、ひとつひとつの文字に番号を割り当てておくことでコンピューターが文字を理解します。
コンピューターが文字を理解するには「1文字ずつに番号を振り分ける」と「振り分けた番号をコンピューターが理解できるようにする」の二通りが必要です。
1文字につき一つの番号を振り分けたものが「符号化文字集合」、振り分けた番号がどの文字かをコンピューターが理解するようにするのが「文字符号化方式」です。
コンピューターは「0」「1」しか理解しないため、文字符号方式は0と1だけで表現されています。
英数字、漢字、ひらがな、かたかな、外国語の文字、記号など、さまざまな文字を1文字ごとに番号を割り当てた文字コードが「符号化文字集合」です。
代表的なものとしては、ASCII、Unicode、JIS X 0208、JIS X 0213などがあります。
・【ASCII(アスキー)コード】
1963年に米国国家規格協会で決められた英数字と記号、制御文字の基本的なコード表です。後述する文字符号化方式も兼ねています。
・【Unicode】
ASCIIコードは英数字など最小限のものしかなく、ほかの言語を表現するにはコードが足りませんでした。そこで作られたのが、Unicodeです。現在では、世界共通のものとなっています。
・【JIS X 0208】
JIS(日本工業規格)が規定した日本初の日本語や人名、地名などを表すコード表です。
符号化文字集合で決められたコードをコンピューターが理解できる数字に置き換えたものを「文字符号化方式」といいます。
例えば、「あ」を符号化文字集合において「000123」と表現しているとしましょう。ところが、コンピューターは0と1しか理解できないため、000123と伝えても「あ」と表示してくれません。そこで必要になるのが、「0」と「1」だけで表現されたコード表となります。
文字符号化方式のコード表として有名なのは、Unicodeで使われる「UTF‐8」「UTF‐16」「UTF‐32」、JISでは「ISO‐2022‐JP(JISコード)」「シフトJIS」です。
サイトやメールを開くと、たまに読めない文字の羅列が並んでいることはありませんか?そうなると「ウイルスに感染したかも」と慌てる方もいるでしょう。
文字表記がおかしくなる原因の一つに、文字コードが合っていないことが挙げられます。こちらで紹介するのは、文字化けが起こったときの対処法です。
一度、リロードしてみましょう。更新ボタンをクリックする、またはF5やCtrl+F5を押すだけで簡単にリロードできます。
それでも直らないときは、文字コードの選択に移りましょう。
・【IE】
ツールバーにある表示からエンコードを開き「Unicode(UTF‐8)」を選びます。
・【Chrome】
拡張機能を使用します。検索バーに「Garbled text」と入力し、必要なものをインストールしましょう。
・【SafariとFirefox】
上部にある表示の中からテキストエンコーディングを開き、「Unicode(UTF‐8)」を選びます。
メールでの文字化けもHP同様に文字コードの変更を行います。
・【Gmail】
文字化けしたメールを開き、右上のその他の中から「文字化けを修復」を選びます。
・【Outlook 2019】
文字化けしたメールを開いたら、メッセージタブをクリックします。移動グループの「その他のアクション」の中の「エンコード」から「日本語(自動選択)」を選びましょう。
文字コードの変更を行っても直らないときは、半角カナや機種依存文字が含まれている可能性があります。
コンピューターに文字を表記するには、二種類のコード表が必要になります。二種類とは、それぞれの文字に番号を振ったものとコンピューターに認識してもらうためのものです。
しかし、文字コードにもいくつかの種類があり、違った対応表と合わせてしまうと文字化けが起こり、文章が読めなくなってしまいます。そのときは、対応表が合っていないのだなと思い、文字をエンコードするようにしましょう。
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