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2016年1月1日
ITスキルを持っている求職者への求人はここ数年明らかな売り手市場です。IT企業の求人はもちろん、これまではIT企業へシステムを依頼していたユーザー企業も次第にIT人材を自社で雇用する動きが強まっています。今後、産業の情報化がさらに進展することを考えるとIT人材の需要は一層高まることが予測されます。この状況でIT人材に求められるスキル、能力はどのように変わっていくのでしょう。この記事ではIT人材の求人について採用する企業側の立場からの情報をお伝えします。
目次
IT人材は企業にとって直近の問題へのソリューションを提供することを求められています。基礎的なITの知識は数年で陳腐化していきますから、IT人材は常に即戦力です。このためIT人材に求められる条件は今の企業活動に直接効果のある解決策を提供することに集中します。IT業界とユーザー企業のそれぞれにとって近視眼的なものになりがちなのです。
IT業界に関する知識が最新のものであることがまずは必須です。自分の専門とする分野の知識だけでなく、周辺の分野の動向やIT業界全体の動きについてもアンテナを張っておきましょう。現在のICTでは他のITスキルとの連携で課題を解決することが求められます。通信関連の知識はもちろん、同じIT業界の異なるソリューションについても精通していると、自分が得意とする技能を効率的に最終結果に結び付けることが容易になります。
ITがソリューションを提供する課題はITとは別の産業におけるものです。その業界にはそれぞれのビジネスの習慣、文化、規制があります。このようなユーザー業界の業務の内容を理解しているかどうかがITソリューションがユーザー企業で有効に機能するための重要な要素です。同じ用語でも業界によってその意味するところが違っていたり、または同じことに違う用語と使っていたりすることがよくあります。業界の内部にいる人はそういった違いを知らなかったりすることもあります。ユーザー業界に特有の事情をIT人材が知っていれば、お客様にとって非常にありがたい人材です。とくにユーザーとなる企業がIT人材を採用する場合には、このような知識は重要なアドバンテージになります。
IT人材を採用する企業にとって、自分がどういうことで役に立てるかという点が明確なことが求められます。IT技能は専門の細分化が進んでいるので、自分の得意分野を絞り込んでその特長を説明できるようにしておくことです。それに関連する資格を取っていれば採用企業にとってはその人材を採用するメリットがわかりやすくなります。
企業で仕事をする以上、IT人材であってもその専門領域以外の一般的な業務スキルは必要です。基本的なビジネススキルはもちろんですが、このほかにIT人材に求められる基礎的スキルがいくつかあります。自分と異なる立場、業種の人とやりとりするコミュニケーション能力は必須です。自社の提案内容を効果的に説明できるプレゼンテーション能力も求められます。提案内容や条件を合理的にとらえるために基本的な論理的思考力も重要。IT人材は一般に合理的思考に慣れていますが、それを自分以外の人に明確に説明できるアウトプットのスキルが伴っていなければなりません。また、業務スキルとして、共同作業を円滑に進めるための協調性、チームで仕事ができることも重要です。
業務の中心となるITスキルについて、現在のITソリューションはインターネット関連のものが中心です。ホームページ、ビデオ作製を中心としたWeb業界の業務で多くの求人があります。システムとしてはクラウドコンピューティングやモバイル端末でのアプリ開発、そしてインターネット化に伴う情報セキュリティーの技能について人材が足りない状態です。
この状態は今後も継続し、さらに新しい情報技術の顕在化に伴って一層IT人材への需要が高まることになります。近い将来、産業・社会に導入されることになる注目のITスキルとして、IoTと5G、ビッグデータ、人工知能(AI)を上げておきます。これらは今後数年間にわたって産業インフラとして急速に実装されていく技術です。ユーザーの業界を問わず、広い分野で進められるIT化技術のキーワードとなっていきます。自分のITスキルの価値を高め続けるためにも、自己研鑽を進めていくべきでしょう。
IT分野の求人は今後も企業にとって重要な投資分野であり続けます。ITでの採用を目指す方々にとっては、それぞれの企業の取り組み方を理解して働きやすい職場を選ぶことが大切です。自分の強みを生かせるハード、ソフト環境と職場の情報処理サービスについて、事前に情報を入手して自分が即戦力として役に立てることを確かめて下さい。また、自分の能力を高めていけるような企業研修制度や学習サポートが充実している企業を選べば中期的なキャリアプランに役立ちます。自分にとって最適なポジションを手に入れて、自分のITスキルを存分に生かして下さい。
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