WEB
2016年1月1日
サイトにどれくらいのユーザーが定着しているのか把握することは、サイト運営においてとても重要なことです。コホート分析を活用すれば、ユーザーの動向を深く把握することができ、サイトへの定着度を知るだけでなく、今後の施策に活かすこともできます。今回は、コホート分析の概要や、Google Analyticsを使った分析方法、施策への活かし方を解説します。
目次
コホート(cohort)とは、「仲間、集団の」という意味を持つ言葉です。
コホート分析というのは、ユーザーの行動をグループ化し、それぞれを数値化して分析するというものです。
例えば、ECサイトにおいて「同じキャンペーンを経由したユーザー」を月ごとに(コホートとしてわけて)分析することで、月ごとの売り上げの変化を比較することができ、キャンペーン全体の成果を測ることができます。
後ほど紹介するGoogle Analyticsを使った分析では、ユーザーを獲得した日から一定期間の行動を指標ごとに分けて追跡することが可能です。特定日に獲得した新規ユーザーのうち、「何割がサイトに再訪したのか」「10日以内にコンバージョンにつながったユーザーはどれくらいいたのか」なども調べられます。
サイトを訪れたユーザーの何割が「また来たい」と思ったのか、何割が「もういいや」と離脱していったのかを知ることは、サイトを運営する上で有益な情報ですよね。コホート分析を行うことで、サイトや運用中のキャンペーンを改善し、より良いサービスにつなげることができるようになります。
特に、商品を販売しているECサイトはリピーターが増えることで売り上げがアップしますし、メディアサイトやSNSはユーザーの離脱率を可視化することで改善ポイントが見えてきます。
コホート分析は、ユーザーの動向をより深く把握するのに欠かせない方法です。
Google Analyticsを使ったコホート分析の方法を解説します。
アプリやWebサービスを使って行う方法もありますが、Google Analyticsは無料で手軽にコホート分析が取り入れられます。
Google Analyticsでは、サイドバー「オーディエンス」内に「コホート分析」という項目があり、そこから管理画面が開けます。そして、以下の4項目を設定できます。
種類とありますが、Google Analyticsでは「集客の日付」のみ設定できます。ユーザーを獲得した日、セッションを開始した日のことです。
ユーザーの維持率を集計する期間の単位のことです。「日別」「週別」「月別」の3つから選択できます。ここのサイズによって、後ほど設定する「期間」が変わります。
1ユーザーあたりのPV数や、収益、合計のセッション数、全体の定着率など、分析に必要な指標を設定します。
計測する期間を設定します。サイズを「日別」にした場合は、「過去7日、14日、21日…」、「週別」にした場合は「先週、過去3週、6週…」というように、設定できる期間が変わります。
Google Analyticsを使った具体的な活用方法を紹介します。
管理画面「セグメントの追加」から「モバイルトラフィック」を選択すれば、スマートフォンのユーザーに絞って分析することが可能です。
管理画面「セグメントの追加」から「新しいセグメントを追加」をクリックし「シーケンス」を選択します。「シーケンスの開始」を選択し、ランディングページ(ユーザーが最初に訪れたページ)にキャンペーン画面のURLを入力すれば、キャンペーンを経由したユーザーのみを絞って設定することが可能です。
コホート分析を使えば、キャンペーンやサイト全体をより良いものへ改善することができます。Webサイトの長期的な運用には、ユーザーの定着が欠かせないので、コホート分析でユーザーをより深く知り、それに合わせた手立てを講じるようにしましょう。
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