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2016年1月1日
近年様々な分野でビッグデータの活用が進んでいます。耳にする事はあっても、詳しくは答えられない人も多いでしょう。今回はビッグデータの概要と、活用方法について説明していきます。
目次
ビッグデータとは、従来のシステムでは扱う事が出来なかった巨大で複雑なデータの事です。定義は3つあり、頭文字のVを取り3Vと呼ばれます。
1つ目はVolume(量)です。以前はデータ量がテラバイトで膨大な量と言われましたが、近年ではペタバイト(テラバイトの千倍)程度を指します。蓄積され続けるTwitterやYouTubeの動画等です。
2つ目はVariety(多様性)です。構造化されたデータだけでなく、テキスト、音声、画像等の多くのものが挙げられます。
3つ目はVelocity(流動性)です。常に更新され続けるデータの事です。
従来はこの3Vをビッグデータの定義としていましたが、近年ではVeracity(情報の正確さ)やValue(情報の価値)も定義に含む事もあります。
「データの量が多すぎて保存出来る容量がない」「データを処理できない」等、技術的に不可能だったデータの解析も、技術の進歩により可能となりました。膨大な情報を元に、より精度の高い予測や業務の効率化を図れます。
大事なのは活用した後に効果があるのかを検証する事です。検証を繰り返す事で、更にデータの精度は上がっていきます。
近年では大企業だけでなく、中小企業もビックデータを活用しています。例を挙げてみましょう。
近年では人手不足が深刻化しており、少ない人員で効率的に業務を進める必要が出てきました。飲食店では、お客さんが来る時間帯や注文する商品を解析する事で、少ない人材で効率的に業務を進める事が可能です。また食材の仕入れも無駄を省く事で、廃棄や食品ロスを減らす事が出来ます。
物流業界では、勘や経験で品物を配置していましたが、解析に基づいた配置をする事で、スペースを最大限に活用する事が出来ます。
小売店では、どの時間帯にどの商品を購入するのかを解析し、必要なブースに店員を配置する事で、売り上げを伸ばしたケースもありました。
個人の検索ワードや検索履歴から、その人が何を購入したいのか、何を探しているのかを解析する事で、個人に合わせた広告を表示させる事が可能になります。
他にもフィットネスクラブの会員の個別の利用時間や傾向を探り、利用時間が短くなっている会員を見つけ出します。個別に連絡を取り、利用を継続してもらうよう提案をする等、大衆ではなく、個別な合わせたサービスを展開する事が可能です。
Twitterで呟かれる回数は1日で約2億回です。呟きの中から、クレームを解析し、顧客のニーズの改善に努める事が出来ます。気象情報としては、台風が通過した地域の降水量とTwitterの呟きを連動させる事で、「実際にその場所で何が起きているか」を把握する事が出来ます。個人の呟きも膨大な数が積み重なるとビッぐデータとなります。知人との情報交換が本来の目的かもしれませんが、見方を変えると異なる利用方法が見えてきます。
莫大な情報はTwitterの呟きや、Amazonでの購入履歴等、個人情報も多く含まれます。データはインターネット上で保管されており、セキュリティ対策が急務です。個人情報が漏洩する事は避けないといけません。またビックデータを活用したビジネスや解析はまだ始まったばかりなので、未知の脅威があるかもしれません。
今までは処理出来なかった情報が、企業の効率化や、個人のニーズを叶える為に不可欠な資源となっています。ここで紹介した以外にも多くの分野でビッグデータは活用されていますよ。
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