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2016年6月9日
XRという言葉をよく耳にしますが、その意味をきちんと説明できる人は少ないでしょう。XRとは、簡単に言うと「VR」「AR」「MR」「SR」をまとめた総称のことで、仮想空間技術という意味があります。
今回は、XRについて言葉の意味と、構成するそれぞれの技術の違い、具体的な活用例などを解説していきます。
目次
まずは、XRという言葉の意味とXRという言葉が生まれた背景を確認してきましょう。
XRは、「エックスアール」または「クロスリアリティ」と読みます。冒頭でもお伝えした通り、「VR」「AR」「MR」「SR」の総称であり、仮想空間技術や空間拡張技術を意味する言葉です。
XRは「VR」や「AR」の後に登場してきた言葉です。元々はVR、AR、MR、SRは全く別の技術として登場したものの、技術がミックスされ、技術進歩によってそれぞれの境界が分かりにくくなってきたことから、総称であるXRという言葉が生まれました。
XRという言葉の意味は分かりましたが、XRを構成するそれぞれの意味と具体例にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、「VR」「AR」「MR」「SR」それぞれについて解説していきます。
VR「仮想現実」は、ゲームなどに活用されている身近な技術としても有名です。仮想世界をまるで現実のように体験できる技術のことで、VR用のゴーグルディスプレイを装着して仮想空間を体験します。
具体例としては、PlayStation VRといったゲームコンテンツやVR PARKなどのアミューズメント施設が有名です。最近では、スマートフォンにセットして使えるゴーグルも販売されており、より身近な存在になりつつあります。
AR「拡張現実」は現実に仮想世界を重ねて体感できる技術のことです。スマートフォンやゴーグルディスプレイを介して、現実に画像や映像をそこにあるかのように映し出します。
具体的には、IKEAやPokémon GO、snowなどのアプリがあげられます。IKEAのアプリでは、ディスプレイ越しに家具を自分の部屋に配置でき、サイズ感や雰囲気をお試しすることができます。
MR(複合現実)は、ミックス・リアリティと言われる技術で、現実と仮想の空間を融合させて相互に影響を与える技術のことを言います。VRとARを融合させたものでもあり、仮想を現実に重ね合わせて体感させることや、仮想のものに近づき触れるといった操作を行うことが可能です。
具体的には、Microsoft HoloLensが上げられます。HoloLensというゴーグルを装着することで、現実に仮想世界の画像や情報を映し出すことができます。視界がそのままタブレットのディスプレイのようになり、指の動きや音声によって端末を触っているかのように操作が可能です。
Microsoft HoloLensは、トヨタの自動車整備や建設業界での大型設備の導入、医療現場のシミュレーションなどで役立っています。
SR(代替現実)は、XRの中でも最も新しい技術として注目されています。仮想の世界を現実に置き換えて認識させる技術のことで、視覚や聴覚、触覚なども組み合わせて仮想をよりリアルに体感できます。
SRが実用化されれば、現実と違和感なく過去の空間や別の空間を体感できるようになります。体験者はどこからが過去の映像であったのか気づかないくらい、リアルな体験ができると言われています。
XRについて言葉の意味や、構成するそれぞれの技術、具体的な活用例を紹介してきました。XRの中でもVRやARはすでに実用化され、日常生活でも活用している人が多いかもしれません。しかし、MRやSRについては、企業で活用されている段階で、分かりにくい点も多いかと思います。今後それぞれのXRが、生活を豊かにしてくれることに期待が高まります。
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