【基礎】ドメイン名とipアドレスの違いとは?DNSって何?

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2016年7月16日

ドメイン名とipアドレスの違いを聞かれると、しっかり答えられる人は意外に少ないと思います。しかし、2つには明確な違いがありますし、IT関係やネット関係の仕事に携わっている人ならきちんと理解しておきたいところです。今回は、いまさら聞けないドメイン名とipアドレスに関する基礎知識を紹介していきます。よく聞く「DNS」についても、合わせてお伝えします。

ドメイン名とipアドレスの定義

コミュニケーションの基本

自分が他社とコミュニケーションを取る際には、相手のことを識別できるものが必要となります。顔を合わせない相手(通信元)とコミュニケーションをする際には、住所や電話番号などを使いますが、これらは識別に関わる因子「識別子」と言われます。

ドメイン名もipアドレスも識別子

以上を踏まえた上で、ドメイン名、ipアドレスはどちらも識別子となります。

ドメイン名:人がインターネット上で通信先を指定する際に必要な識別子・メールアドレス、URLなど

ipアドレス:コンピューターやルーターなどの端末が、インターネット上で通信先を指定する上で必要な識別子、ネットワーク機器に付与されるもの

明確な違いは、ドメイン名は人が使うもので、ipアドレスはコンピューターが使うものということです。

コンピューターはドメイン名をipアドレスに変換して解釈する

例えば、人が「www.abc.ad.jp」にアクセスしようとする際には、このURLを入力します。その際、コンピューターはドメイン名をipアドレスに変換して、通信先の端末を特定する処理をしているのです。

 

ドメイン名の登録・ipアドレス分配の流れ

ドメイン名登録までの流れ

ドメイン名は、登録事業者(レジストリ)を通じて、登録申請を行う必要があります。ドメイン名の文字列は被ってはいけないですし、原則として早い者勝ちとなっています。

登録、維持にはお金がかかり、使い続けるには更新作業も必要です。ドメイン名は所有物ではなく、決められた期間使用できるリースとなっています。

ipアドレスが付与されるまで

ipアドレスは、プロバイダーと契約をした時点で自動的に付与されます。企業の場合は、プロバイダーに申請してipアドレスが付与されます。

ドメイン名とipアドレスの解釈で必要な「DNS」について

DNSとは?

ドメイン名とipアドレスを理解する上で、「DNS」にも触れておかなければなりません。通常、ドメイン名からipアドレスに変換される動作を「名前解決」と呼びますが、名前解決を行うために使われるシステムのことを「DNS(Domain Name System)」と言います。

「DNS」を使うことで、人は分かりやすいドメイン名を使えて、コンピューターはipアドレスで通信先の端末を特定できるというわけです。

正引き・逆引き

必要な用語として、正引き・逆引きという言葉があります。ドメイン名からipアドレスへの変換を「正引き」、その逆の動作を「逆引き」と言います。

 

ルーティング

DNSで変換されたipアドレス同士が通信する際の技術を、ルーティングと言います。「ルータ」と呼ばれる機器を使って、お互いのネットワークの情報交換をするシステムです。これを使って、ipアドレスから通信先の端末の正確な場所を割り出していきます。

 

まとめ

現代は、すべてのモノがネットでつながるIOT時代です。IT技術者やネット関係の仕事に従事しているなら、ドメイン名とipアドレスに違いはきちんと説明できた方無難です。いざドメイン名の申請をしようとして、「画面に表示された言葉の意味が分からない」なんてことがないように、基礎知識はしっかりマスターしておきましょう。

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