cookieを使うことの利便性や危険性とはどんなもの?

WEB

2016年7月30日

パソコンなどをインターネットにつなげていると、cookieという言葉が自然に入ってくるのではないでしょうか?

しかし、それがどういったものなのか詳しく知らない人も多いかもしれません。

 

そこで、cookieとはどういうものかなどを見てみましょう。

 

cookieとはどういったもの?

パソコンやスマホを使っているとcookieという言葉に遭遇することが多くなります。ところが、どのようなもので、どう使われるものか分からなくて怖いという人もいるでしょう。

今回は、cookieについて簡単にご紹介します。

 

cookieとは

あるサイトの会員になったり、ネットショッピングをしたりした経験がある人は多いでしょう。

そのときに操作を終えてブラウザを閉じたのに、時間をあけて戻ってもそのままログインできたり、ログアウト後も検索していた関連商品の広告が何度も表示されたり、バナーを押しただけでもずっと商品が表示されたりするのを見た人もいるのではないでしょうか。

 

実はこの状況がcookieの仕業です。

 

メカニズムは、訪れたWebページの情報をパソコンやスマホのブラウザに残すところから始まります。そして、再度訪れたら、その情報を引っ張り出して照合するのです。

 

そのため、一つのデバイスに複数のブラウザを入れてあり、いずれかでしかアクセスをしたことがなかったり、cookieを削除したりしていると情報が引き継がれません。

 

保存された場所を覗いてみよう

それぞれのブラウザによって保存されている場所が違います。そこで、どのようにすればcookieの中身が見られるのかをご紹介します。

 

Google Chrome

1.設定の中のサイト設定を開く

2.権限「Cookieとサイトデータ」をクリック

3.「すべてのCookieとサイトデータを表示」を選択

 

Internet Explorer11

1.右上の星印を押すと出てくる「お気に入りに追加」の下矢印を押す

2.「インポートエクスポート」を選び、ファイルにエクスポートをクリック

3.cookieを選択すればバックアップデータが出てくる

 

Firefox

1.右上のボタンからオプションを開く

2.「プライバシーとセキュリティ」の中の「Cookieとサイトデータ」を選ぶ

3.データ管理を開くと一覧が表示

 

ブラウザで一括削除もできますが、中身を確認することにより不必要なものだけを選んで削除することが可能になります。

 

cookieを有効にする利点や危険性とは

会員番号やパスワードが保存されてブラウザに残り利用されることを便利と感じる人と、不安になる人の両方がいるでしょう。そこで、cookieを有効にするとどうなるのかなどをご紹介します。

 

cookieを有効にして得られるもの

利点はなんといっても、会員番号やメールアドレス、パスワード入力の手間が省けるところでしょう。

特に頻繁に訪れて情報を入れなければならない場合は、毎回入力を求められると面倒に感じるものです。ところが、情報が保存されることによりアクセスや操作が楽になります。

 

また、ポイントサイトなどを利用している場合はcookieが有効でないとポイントがつきません。

有効にすることで、どこのサイトを経由してきたかが明確になり、ボーナスポイントが手に入るのです。

 

有効設定にしておくのは危ない?

有効設定にしていると便利な反面、気になるのがセキュリティや個人データが漏れてしまう懸念ではないでしょうか。

cookieが発行されると、ブラウザ情報やクリックした広告、以前はいつアクセスしたのか、パソコンの設定状況などが分かります。ただし、これらの情報だけでは個人特定には至りません。

 

しかし、別の方法で手に入れた氏名などの個人情報と紐づけると、どこの誰がどうしたのかという個人識別が行えてしまいます。

 

そのため、実名や個人情報登録が基本となっているサイトではcookieを利用することで個人特定のデータが蓄積されたり、別で手に入れた個人のデータを関連づけて個人の特定をしたりなどの問題が出てきました。それに伴い、2020年6月には個人情報保護法が改正され公布されています。

 

cookieは、訪問した特定のサイトが取得するファーストパーティー、訪問したサイト以外も取得できるサードパーティーの二種類です。そのためサードパーティーが得た情報は、ユーザーが予期せぬところに提供されている場合があります。

 

ほかにも有効にすることで共用パソコンやスマホアプリから漏洩することが考えられますので、気をつけましょう。

 

cookieに代わる技術「Web Storage」

cookieを嫌がる人が増えてきたため、違う技術を代わりに使おうという動きになっています。HP作成のときに使うHTML言語のバージョン5「HTML5」を使ったものです。

 

この技術を使うと、cookieを拒否していても必要な情報を使うことができます。

また、有効期限とサーバーとの通信がないのも特徴です。そのため、Web Storageの方が情報漏えいの心配が少ないのではといわれています。

 

Web Storageには「ローカルストレージ」「セッションストレージ」の二つがあります。

ローカルストレージの特徴は、ブラウザを閉じてもデータが残るところです。反対にセッションストレージは、ブラウザを閉じるとデータが消えたり、タブ同士や別ウインドウ同士で共有されなかったりします。

 

気になる人はこまめな削除や設定変更を

どのような状態でcookieが利用されているのか、ユーザーからは分かりません。そのため、関係のない画面を見ているときにいきなり、以前見ていた商品の広告が出現すると驚くのではないでしょうか。

 

そのような状態が嫌な人や情報提供に抵抗がある人は、こまめな削除やブラウザの設定変更をしましょう。各ブラウザには削除や受け入れ程度の変更項目があります。

 

ブラウザには、「すべて受け入れる」「すべて拒否」以外にもサードパーティーだけの拒否やダイアログを表示するなどの設定が選べます。パソコンだけではなく、スマホも同じです。また、アプリの設定もブラウザでできます。

 

ただし、すべてを拒否にすると接続できない、アプリが使えないなどの弊害も出てきますので気をつけてください。

 

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