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2020年5月22日
Wi-Fiがあると通信量を気にせずスマホで動画を見たり、ゲームができてとても便利ですよね。
今では自宅のみならず様々なお店や施設でWi-Fiが使え、とても便利になっています。
また、無線LANなのでケーブルがごちゃごちゃしないのも利点です。
そんなスマホやゲーム機、パソコンなどの機器に欠かせないWi-Fiですが、新規格が登場しているのを知っていますか?
今回はWi-Fiの新規格「Wi-Fi6」を紹介します。
「Wi-Fiって何?」と聞かれてもなんとなく知っているものの答えられる人は少ないかもしれません。
Wi-Fiというと、無線LANでしょ?と思っている方が多いですが、本来は少し違っています。
無線LANはもともと規格が定められておらず、製品によって接続ができない場合があり、その問題を解決するため無線LANの規格を定めたものが、IEEE 802.11規格です。
このIEEE 802.11規格に準拠して、相互接続が可能であると認められた製品につけられるロゴが「Wi-Fi」です。
「Wi-Fi」は「Wireless Fidelity(ワイヤレス フィデリィティ)」の略で、アメリカの業界団体「Wi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)」が名づけた、無線LANの規格をユーザーに浸透させるためのブランド名です。
新規格の「Wi-Fi6」ですが、なんで6?となる方も多いと思いますが、実は第6世代なので「6」が使われています。
じゃあなんで今まで数字が付いてないの?と疑問があるかもしれません。
Wi-Fi規格の正式名称は「IEEE 802.11○(〇にはアルファベットが入ります)」で、とても覚えにくく、
Wi-Fi6も「IEEE 802.11ax」が本来の正式名称なのですが、Wi-Fiの名付け親のWi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)が、最新のWi-Fi規格「IEEE 802.11ax」の正式名称を「Wi-Fi 6」にすると発表しました。
世代 | 規格名 | 新名称 |
---|---|---|
第1世代 | IEEE802.11 | – |
第2世代 | IEEE802.11a | – |
IEEE802.11b | – | |
第3世代 | IEEE802.11g | – |
第4世代 | IEEE802.11n | Wi-Fi 4 |
第5世代 | IEEE802.11ac | Wi-Fi 5 |
第6世代 | IEEE802.11ax | Wi-Fi 6 |
Wi-Fi6になることでどんな影響があるのでしょうか。
メリットを3つ紹介したいと思います。
最大通信速度(理論値)は、約9.6Gbps(Wi-Fi 5(IEEE802.11ac)は約6.9Gbpsなので約1.4倍)になり実行速度は4~10倍になるといわれています。
高画質な動画やゲームにおいて動画の再生中に映像が止まったり、ゲームで遅延が発生したりする原因として
大容量のデータ転送が必要なため、より高速なネットワーク環境が求められます。
Wi-Fi6では8Kや4Kといった高解像度の映像配信が可能になったり、データの送受信にかかる時間が大幅に短縮されます。
また、5GHz帯と2.4GHz帯の両方が使えるため、電波の状況に応じてつなぎ変えても快適に利用できます。
最近では、スマホやパソコン、ゲーム機に限らず、テレビやエアコン、Webカメラといった家電やIoT機器など、Wi-Fiにつながる機器がどんどん増えています。
Wi-Fiに同時につなぐ台数が増えると、通信が混雑しやすくなり、「遅い」「つながりにくい」と感じたり、
コンビニなどのお店や施設でWi-Fiに接続したけど全然インターネットがつながらないといった経験があると思います。
Wi-Fi6では新しい技術のOFDMAによってこれらの問題の解消になります。
※OFDMA(Orthogonal Frequency-Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続):1チャンネルの帯域幅を複数人で分け合うことにより多くのデータを効率よく通信できるようにする技術です。
スマートフォンなど子機側のバッテリー消費を抑える「TWT(Target Wake Time)」という技術が採用されています。
Wi-Fi親機から端末へのデータ通信タイミングを調整し、信号受信待機の必要がない時に子機側の通信機能をスリープ状態へ移行させることで消費電力を抑え、バッテリーを長持ちさせることができます。
今後、TWT対応スマートフォンなどの登場が期待されます。
次世代の高速モバイル通信規格の5GはWi-Fi 6と同様に、高速で大容量のデータを送受信できます。
Wi-Fi 6はオフィスや観光施設といった一定のエリアにたくさんの人が集まって同時に通信を行う場合に活躍し、
5Gは今後普及が予想されているドローンを利用した荷物の配送といった屋外・長距離の通信が必要な場合に活躍します。
これから先、5GやWi-Fi6はAIやIoTなどどんどん進化していき社会の高度化に欠かせないインフラとしてさらに普及していくことが予想されます。
iPhoneではiPhone11以降の機種がWi-Fi6に対応しています。(iPhone 11,iPhone 11 Pro,iPhone 11 Pro MAX)
Wi-Fi6のメリットを受けるには通信するお互いの機器がWi-Fi6でなければいけませんが、今までの機器が使えなくなることはないので全て買い替えるといったことは必要ありません。
これからWi-Fi6対応機器が増えると、さらに快適な生活になりそうなので楽しみですね。
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