RPAとは?拡大した背景と導入の進め方について解説

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2016年1月1日

「RPA」という単語をご存知でしょうか。人材不足や働き方改革を解決する手段として2017年に大ブームとなり、企業の業務効率化に一石を投じている用語です。

この「RPA」とはいったい何なのか、その意味合いとブームとなった背景、導入の進め方について解説します。

RPAとは

RPAとは、Robotic Process Automationの略語です。ホワイトカラーによる定型作業のデスクワークを、人工知能であるAIやルールエンジンなどの技術を持ったソフトウェアのロボットが自動化、代行する概念とされています。

RPAという用語はいろいろな形で利用されていますが、広義のRPAではRPAという変革全般を表していて、狭義のRPAではRPAツールを指すケースが多いです。

RPAが拡大している背景とは

RPAが広がりをみせる背景の一つとして、働き方改革の要請や、少子高齢化における労働人口の減少が挙げられますが、この大きく根強いブームはそれだけの理由ではとどまりません。なぜこれほどクローズアップされるのか、3つのポイントを挙げていきます。

ソフトウェアロボットという概念自体

仕事能率に自信のある人は「あなたの作業の仕方に無駄はない?もっと効率化できない?」と問われても、「きちんと効率的にこなしているし無駄はないはず」と思うでしょう。しかしながら、「ロボットに任せてしまいたい作業はない?」と問われると、「あの面倒な作業をやってくれたら助かるし嬉しいな」と改善点が必然的に浮かぶのです。

非IT部門でもノンプログラミングなので使いこなせる

これまでIT技術はIT部門の専門分野だったので、改善したいときにはIT部門にお願いするしかありませんでした。しかし、IT部門にとっては優先順位が低かったり予算を超えるものであったりすると受け入れられず、ホワイトカラーが膨大な業務を手作業するしかなかったのです。

RPAであれば、ホワイトカラー自身でITによる自動化を行えるので、IT部門に要請する必要がなくなります。IT部門としても自動化してくれるので業務を巻き取る負荷がなくなり、歓迎すべき技術となっています。

第四次産業革命がやって来た

AI、loT、RPAなどの技術の活用と発展が急速に進んでいる近年は、第四次産業革命の真っ只中です。その中でもRPAはAIやloTより分かりやすく評価もしやすいため、導入が急速に進んでいるといえます。

RPAは今後3段階による発展過程があるとされ、スタート時点ではルールエンジンによる定型業務の自動化、次にAI要素が少し加わった高度な自動化、最終的にはAI技術完成による完全なる自動化とされています。

現在は中間地点にあたり、2030年前半頃には労働人口の約半数が自動化されると予想され、最終段階に入るのは2030年前半と想定されています。

ゴールがはっきりしないIT化などとは異なり、あと約10年で完全自動化時代が到来すると思えば、すぐにでもRPAによる改革をしよう!という企業心理が働くのではないでしょうか。

RPA導入の進め方とは

重要なのは、今までのIT技術導入の経緯や業務改善施策の違いを深く理解した上で、統制、管理、自動化のバランスを整えることです。

具体的には、RPA利用者からの相談に応じる体制を整えたり、自動化対象のアプリ変更による影響を考慮した策を講じる、といったことが必要です。推進組織サイドの統制、管理規則の構築も必須です。どのような目的で、誰のためにRPA導入に至っているのか、ベースとなる導入方針を念頭に推し進めていきましょう。

RPAを導入してスムーズで快適な職場環境に

RPAがこれほど急速に進んでいる背景には、ホワイトカラーが抱え込む膨大で面倒な作業をスムーズに処理したいという潜在的な思いと、扱いやすいRPAの操作、第四次産業革命の流れがあります。

時代の流れに伴い、導入していく企業は今後もさらに増加するといえるでしょう。重要なのは導入後であり、利用者側に立った体制づくりや推進組織による管理体制の構築と実施の成功であることを覚えておきましょう。

RPAは人とロボットによる業務分担を実現してくれると共に、業務負担軽減を手助けしてくれる力強いサポーターです。膨大な定型業務に割かれていた時間を有効活用し、快適な職場環境を実現したいですね。

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