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2016年2月7日
「バイラルマーケティング」という言葉が、マーケティング業界で話題になっています。
YouTubeやSNSなどの動画配信サービスが普及すればするほど、バイラル化するコンテンツを生み出せば業績が向上すると期待する企業が増え続けているのです。
しかし「バイラル」という意味合いをよく理解していない方も多いのではないでしょうか。
バイラルマーケティングとはどういったものなのか、実際の事例を取り上げながら詳しくみていきましょう。
目次
Viral(バイラル)とは、日本語でいう「ウイルス」という単語であるVirus(バイラス)の派生語です。
バイラルマーケティングとは、「ウィルスのように拡散するマーケティング」と言って良いでしょう。
バイラルマーケティングを行うときは、バイラルコンテンツが必要不可欠です。またたく間に広がっていくコンテンツを配信し、その情報はSNSなどといったあらゆるチャネルで拡散することで、急速かつ爆発的な規模のマーケティングを可能とします。
バイラルマーケティングを確実に成功させるには、綿密に練られたバイラル戦略を立てることが重要です。
バイラルマーケティングを行う基本的手順は、まず企業が市場人気が予想されるコンテンツ制作をすることです。
コンテンツはほとんど動画であることが多く、コンテンツ制作後は企業がネット上で配信をし、SNSなどあらゆるチャネルで拡散していくのを待つのみです。
一見簡単そうに見える手順ですが、人気コンテンツを作るためには入念な市場分析はもちろんのこと、準備期間を何年も必要とする場合もあります。今現在、市場では何が流行っていてどういったコンテンツが求められるのか、どのような動画が受け入れられるのかといったコンテンツ側のリサーチも重要になります。
さらに、コンテンツ配信に際するオーディエンス獲得のための準備も必要不可欠です。
2012年に世界中で流行したPSYのカンナムスタイルという曲は、バイラルマーケティング成功の実例としてよく挙げられます。
韓国の音楽レーベルであるYGEntertainmentの、巧妙な戦略から生まれたバイラルマーケティングをみていきましょう。
カンナムスタイルは、コンテンツ配信をする約1年前にレコードレーベルや有名アーティストと契約しています。
しかしこの契約内容は一定の間公表されず、コンテンツのバイラル化を爆発させるための戦略として発表タイミングが計算されていました。
同時に、広告を一切使わずSNSのフォロワー獲得を自然と増加させるための投資がされ、配信前にYouTubeにて250万人という膨大な数のフォロワー獲得を成し遂げています。
音楽動画においては25億回という再生回数に達し、アクティブフォロワーも獲得しました。
配信動画コンテンツでは、ターゲット層である若者が好む「明るい色」をベースにしています。
歌詞は韓国語なのですが、キャッチーなテンポやコーラスで、他国の人々にも受け入れられていきました。
すでに人気のあるダンサーやコメディアンも採用し、彼らのファンにも好まれるコンテンツにもなりました。韓国で成功を収めていたPSY本人も、バイラル性の爆発的な加速に貢献したといって良いでしょう。
入念に練られた計画と準備を経て配信されたコンテンツは、あっという間に世界中で大ヒットとなります。
世界各国のニュース番組に話題が取り上げられ、各国のセレブリティたちが自分のSNSで紹介し、ギネス世界記録を達成したりと、猛烈な勢いのマーケティング成果を成し遂げました。
それ以降、韓国人アーティストは海外で人気が高まり「K-POPを欧米に認知させる」というマーケティングが大成功しました。
ウイルスのように瞬時に広がりをみせるバイラルマーケティングを確実に成功させるには、緻密に計算された戦略が最も重要となります。
流行に関する市場調査、アーティストとの契約公表タイミング、広告を使用しない拡散手法、魅力的なコンテンツ内容などがそれにあたります。拡散させたい商品やブランド、アーティストなどによっても内容は変化します。
一部には「運が良かった」というような成功事例もありますが、確実な成功を収めたいのであればしっかりとした準備期間を設け、強力な戦略を立てましょう。
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