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2016年7月11日
携帯大手キャリア各社では、2019年より5Gのプレサービスを始めました。
そして、2020年3月から順次商用サービスを開始しています。
そのため、新しいサービスである5Gのことが気になる人も多いかもしれません。
そこで、5Gでできることや4Gとの違いなどをご紹介します。
目次
5Gと4Gの大きな違いは、より高速で大量のデータ通信が可能になった点です。数値としては、通信速度は4Gの20倍、同時接続台数は10倍といわれています。
この通信速度と同時接続台数が増加したことを体感できるのは、遅延を感じることが少なくなるところでしょう。観たい動画のボタンを押してもなかなか表示されないというタイムラグによるストレスを感じることが少なくなります。
総務省から出された5G(第5世代通信移動システム)の主要性能は、最高伝達速度10Gbps、遅延は1ミリ秒程度、同時接続数は100万台/平方kmです。
一方、4Gは最高伝達速度1Gpbs、遅延は10ミリ秒、同時接続数は10万台/平方kmになり、数字を見ただけでも違いが分かります。
5Gになることで通信速度が上がったり、遅延が少なくなったりすることにより生活が便利になるといわれています。しかし、メリットの裏には、やはりデメリットも存在します。
一つは、セキュリティ対策がまだ整っていないことが挙げられます。4Gのときに比べて情報が多く行き交うため、悪意ある攻撃や情報の窃盗に遭いやすくなるのです。
5Gのサービスはまだ始まったばかりのため、欠陥がどこにあるのか分からず具体的な対策は遅れています。
また、長らく携帯電話の健康への影響は指摘されていますが、この点は5Gでも同じです。
新たに5Gで使われるミリ波は既存のものより長距離通信が劣るため、アクセスポイントを多くしなければなりません。そのため、人体が電磁波に晒される機会が多くなるのです。この点において、人体への影響が心配されています。
さらに、5Gについては各国、または携帯電話会社により既存のものを転用して使ったり、新たにミリ波を使ったりなど対応はさまざまです。人体への影響は現在も議論されている最中で、専門家の中でも意見が分かれています。
5Gになり、大容量のデータを高速に配信できるようになることで、現場と受け取り手とのタイムラグが少なくなります。それにより、会場とほぼ同じタイミングで劇的瞬間を知ることができるのです。
また、映像も鮮明度が増します。
さらに、選手や歌手などにカメラや機器をつけてもらうことで選手や歌手目線の映像、心拍数をリアルに知ることも可能です。人だけでなく、そりなどの道具につけることでそのスピード感を味わうこともできます。
ほかにも、選手のプレイを分析したデータを瞬時にフィードバックすることで、戦術対策などに役立つかもしれません。
5Gの鮮明で大容量な画像などを高速通信できるシステムは医療へも利用できるといわれており、医師不足などを補う方法として注目されています。
鮮明な画像やデータをリアルタイムで送信できるため、離れていても患者さんの顔色や傷などを把握することができるのです。
これにより、医師不足に悩む離島や過疎地の患者が時間や労力を掛けて都会の病院へ行ったり、逆に医師が遠くから通ったりする負担を軽減できるとされています。また、これらを使えば病気の予防や早期診断、在宅医療の分野も成長するかもしれません。
ほかにも、遠隔手術の精度アップも期待されています。
ほかにもさまざまな分野での利用が期待されています。
有名なのは自動運転技術の向上です。これは運転を機械に任せるだけでなく、車の隊列を監視することで事故の軽減にもなります。
また、今までテレビや映画館でしか観られなかった特撮ヒーローの迫力満点の戦闘シーンを体感できたり、それぞれ別の場所にいる楽器演奏者が遅延なく息の合った合奏をしたりすることも可能です。
ビジネス分野では、除雪車や建機など人が入りにくい場所への遠隔操作や、長い話し言葉を瞬時に多言語に翻訳することで国際会議などを円滑に進められるような実験や実証などもされています。
今回は、5Gと4Gの違いや5Gになるとできることを紹介しました。
しかし、日本ではスマホの5G対応機種はまだ少なく、出揃うまでには少し時間が掛かるため、利用している人は多くないかもしれません。
一般の人たちにとっては、動画がスムーズに見られるようになったり、臨場感のあるライブを楽しめるようになったりなどのエンターテイメントが身近に感じられる部分になるでしょう。
一方、医療やビジネスに利用されると暮らしが便利になったり、安全になったりすることが期待できます。
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